被災外国人
2011/03/29 - 四国新聞
震災に遭遇した外国人の所在確認が難航。
これまで約80カ国から各国大使館などを通じ数百件の照会があったが、ほとんど確認できていないようだ。
安否不明の外国人は、届け出の数倍との見方も。
被災外国人も「災害弱者」だ。
16年前の阪神大震災でも、さまざまな困難に見舞われた。
まず言葉の壁で孤立。
避難所にたどり着いても、物資配布などの連絡は日本語。
外国語で広報紙も言語は限られていた。
自宅から持ち寄った食料を食べていたら「どこから盗んできた」と罵声を浴びせられ、誤解を解くことができなかったという例も。
さらにオーバーステイなどの問題。
健康保険などに加入できず、災害による傷病のため高額の医療費を自己負担せざるを得なくなった。
義援金をもらおうと思っても、役所で罹災(りさい)証明などの手続きをすれば入国管理局に通知されることから、悩んだ人もいたようだ。(K)