子供たちへ :
そのレストランは、古い屋敷みたいな感じで
明かりが全部暗くて、その中のさらに暗い
個室で野郎ばかりが4-5人座った。
テーブルは長四角のアンティークもの。
最初にふた付きのどんぶりばちにスープが
出てきた。
ふたをとって、脇にあるレンゲで食べ始めたが
照明が暗くて、スープは深い灰色でなんだか
わからない。
レンゲに軽くスープの上をすくって少し飲んだ。
美味しいとは言えない。
次に貝がらみたいに堅い中身をレンゲでとって
持ち上げたら、足の付け根にある甲羅から
一緒に叩き潰されたイシガメの手だった。
4本ばかりの爪をむいたゾウの皮膚みたいに
堅い皮膚だった。
スープはパス。
三つ目のコースは、大ウナギの輪切りと
いうことだったが、どう見てもヘビに見えて。
あの夜は、魔宮のディナーに招待された
インディアナ・ジョーンズみたいな気持だった。
北京の中心から1時間ほど車で行った
人気(ひとけ)のないさびしい一角での話。
|
Straight Talk
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
|
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
Category
検索
以前の記事
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|