日中関係に「具合悪い」
石原知事の新党結成―米倉経団連会長
2012年10月25日 時事
経団連の米倉弘昌会長は、石原慎太郎の新党結成について「なぜ都政よりも新党結成の方が重要なのか」と疑問を呈した。その上で、日中関係にとって「具合が悪い」との認識を示した。
石原の辞任表明会見に先立ち、都内で記者団に語った。
石原は同日の会見で、国家財政に関して経済界は認識不足であると厳しく批判しつつ、経団連の米倉会長を「たぬきみたいなおっさん」とこきおろした。
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石原の新党
「右翼層のさらなる支持獲得の可能性」
2012年10月26日 Excite News
中国メディア・人民網の記事は、80歳になる石原について「日本の右翼グループを代表する人物の1人」としたうえで、25日の記者会見の内容を紹介。
記事は日本国内の中国語メディア・日本新華僑報の蒋豊編集長の意見を紹介。
蒋氏は、尖閣購入実現、石原伸晃の自民党総裁就任に続く3度目の「夢」として、石原氏が日本の政界に「第3の極」となる政党づくりを掲げたものの、民主党の失政により日本の世論が「政権掌握の経験のない政党が与党になることを望まない」と指摘、石原氏の新党には「大きなニーズはない」と論じた。
一方、復旦大学日本研究センターの郭定平教授は「彼の挙動が釣魚島(尖閣諸島の中国名称)問題を緩和させることはない。
かえって日本国内の右翼的感情が高まる」と予測。
都知事を辞して身分的な制限が小さくなったことで右翼的な発言がよりしやすくなり、今後さらに多くの右翼的民衆の支持を集める可能性があると指摘。(編集担当:柳川俊之)