バイロ・コラルさんは自宅にトンネルの出口を作った。
その800メートル続くトンネルのおかげで4000人の人々が食糧や生活必需品を運べた。トンネルを利用した人はのべ100万人。
地上は無理。軍隊に包囲されていて、兵隊が一般市民を狙撃して遊んでいるから。ここは1992年のサラエボ。
バイロおじさんは戦争終結後、その地下通路を残し「トンネル博物館」として、世界中の人々を招き入れている。
「戦争の愚かさを見てもらいたいんだ。俺の次は息子が引き継いでくれるよ」
若い息子は博物館のガイドをしている。
1984年にはオリンピックさえ開いた町でも軍隊が力を持つとこういうことになる。武器を持つ人間が動くとこうなる。人が他民族を差別すると無茶苦茶になる。
お薦め映画: 『ユリシーズの瞳』・・マルセイユの小さな映画館で観ました。衝撃を受けて、1ヶ月後にまたマルセイユまで飛んで行ってもう一度観ました。まだやってて良かった。テオ・アンゲロプロス監督はピカイチ。