父さん、もうよそう。
いくら言い合っても、どうせ分かり合うことはないんだから。
心配するのはやめて、オレの言うことを聴いてくれ。
そりゃあ、これからいろんな問題にぶつかるさ。
悪い人達にも囲まれるさ。
でも、オレを怖がらせるものなんて何もないんだ。
オレをダメにしてしまうものなんて何もないんだ。
最後にはオレが勝てるってことを忘れさせるものなんか何もないんだ。
オレは自分だけの力でやっていきたいんだ。自分ひとりで。
父さんの苛立(いらだ)ちは分かるよ。
こんな不可能に立ち向かうことを認めるなんてね。
でも、考えれば考えるほど分かったことは、
オレは父さんにそっくりだということなんだ。
オレは心から祈ってるんだ、父さんがいつまでもその強さを持ち続けるようにって。
オレのそばにいられるようにね。
決して屈服しないように、決して。
- 「A Mio Padre / 父さんへ」より -
テノール歌手、アンドレア・ボチェッリの歌詞をかいつまんで訳してみた。
みんなのお父さんと話が合わない時にこれを見せてあげると、少し役立つかもと思って書いてみたよ。
もしもお父さんが分からなくても気にしないで。分かればラッキーだけどね。
みんながパパになった時は、話が分かる人になれば、みんなの子供は苦しまなくてすむ。
アンドレアは12才の時、サッカーの事故で失明。それでも頑張って弁護士に。でも彼の本当の夢は歌手。お父さん達の反対を押し切ってデビューしたのが35才の時。
人生一度、夢だけはあきらめないように。
そういう人だからこそ、歌を聴いた人が感動する。