「 ミャンマーで日本のジャーナリストが亡くなって残念ね 」
スイスの友達ザジからメールが届いた。
ザジはアメリカのイラク侵略の時、
映画監督のベルトラン・タヴェルニエらと共に反対運動をした。
彼女の夫は作家・映画監督のジョゼ・ジョヴァンニ。
ジョゼが映画を撮るとアラン・ドロン、ジャン・ギャバン、
リノ・ヴァンチュラ、J.P.ベルモンドなど第一級スターが
競うように出たがった。
戦時中のレジスタンス活動を経て、
11年服役したジョゼの映画はすべてが 「 本物 」
だったから俳優たちのあこがれ。
ザジは 『 冒険者たち 』 や 「 『 ラ・スクムーン 』 を作った
夫ジョゼのことをいつも 「 男の中の男、本物の男 」 と言う。
ザジには分かる、どんな人が本当の勇気を持っているか。
行動する人こそが本物だと彼女は知っている。
能書きなんかだれでも言える。
だから、ジャーナリスト、長井健司さんの死を本当に悲しく思っている。
そして、軍隊という人殺し集団が大嫌い。