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理想のファミリー
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歩道の反対側を歩くある家族連れが気になった。なにか調和と一体感を感じる家族に出会ったのは台風が去った直後の蒸し暑い新宿。ジュースの自動販売機の前に来たと思うと、お金を手に何かを悩んでいた。どうやら千円札が戻ってきてしまうらしい。
「ひっくり返してやってみよう」と提案。冷たい飲み物をやっと手にした子供たちの目が輝いた。
「イギリスから来た。ニュージーランドに引っ越すんだ」とパパ。「先週、うちに泊まって行ったアメリカンの友達は家族4人でニュージーランドに5年前に引っ越したよ。子供たちにとっても最高の場所らしいよ。山、海、川・・全部あって。オレもビッグシティから出て、南へ行くよ」と私が返すとパパもママも子供たちも嬉しそう。
「都庁に行って上から眺めたいんだけど、それはどっち?」私もそっちに向かっていたので一緒に歩き始めた。パパは車椅子だけど家族は余り手を貸さない。サラ金の看板など障害物だらけの道だが階段を降りるのもひとり。違法駐輪の自転車やバイクの列も隙間を見つけて自分で進む。
新宿の道路を50メートル進むだけでも車椅子には5キロの苦労。「国政のレベルは障害者に対してどのくらい配慮がされているかで分かる」
日本がそうしたランキングで世界の後方に番付されているのを思い出した。
「強いもの優先主義・弱い者後回し主義」が歩道にも溢れる。

この家族の子供たちの目が賢い目をしているのに気がついた。人よりも余計にものを考え、行動しているから、より成長しているのだと思う。人よりも余分にママとパパの間の愛情を見ているから心が深いのだと思う。家族は多くを口にしていなくても、毎秒、深くコミュニケートしていて、優しさと厳しさのバランスを知っている。
自然いっぱいのニュージーランドが待ってるよ!
by fighter_eiji | 2007-09-07 22:08
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