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心の瀬戸大橋
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香川県坂出市には瀬戸大橋がかかっている。その橋を渡る電車に乗るために私はプラットフォームに立っていた。5分前には駅の公衆電話からお世話になった丸野さんにお礼の電話をした。その数日前に丸野さんのアレンジによる講演をしたばかり
(2006年2月26日)。
講演で私は「なんでも1秒遅れたら、一生遅れる」と話した。
プラットフォームに電車が入って来たと同時に階段を駆け上がってきたスーツ姿の丸野さんが見えた。もう私の片足は電車に乗っていた。
目の前の売店の山積みになったお土産の一番大きな箱をつかんだ丸野さんが売店のおばさんに何か一言発した後、私の方に振り返り「これ、持って行って!」。その2秒後にフォームに走り出てきた売店のおばさんが「これ、袋!」と専用の紙袋を私に。受け取った箱と袋を自分の方に引き寄せると同時に電車のドアーが閉まった。走る電車。手を振る丸野さんはその年限りで所長の座を引退と聞いている。
きれいな瀬戸内海を渡る車中で私はかけがいのない経験をしたことを知った。まだまだ寒い2月だが、暖まった心は東京駅についてもポカポカしていた。

後にお礼の電話をした時に丸野さんが言った「駅から電話をもらった時、講演で"1秒遅れたら一生遅れる"という言葉を思い出した。事務所を飛び出し、車を出したら神様が味方してくれた。いつも赤信号で止まる交差点がすべて青だった。駅に着いたら、いつも埋まっている正面の駐車スポットが空いていた。入場券を買おうとしたら小銭がない。改札の駅員はたまたま知合いの人。彼が急いでる丸野さんを見て"どうぞ、どうぞ"と合図。階段を駆け上がったらちょうど間に合いました」

人の話をまっすぐに聞いてくれて、まっすぐに実行に移してくれる人に会えた私は本当に幸せ。少年のような透き通った目を持つ丸野さんは引退後も地域のために尽くしている。2007年12月には「こども国連・坂出大会」を手伝ってくださる。
ああいう人に私はなりたい。
by fighter_eiji | 2007-08-31 17:05
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