広島の原爆投下の日、北本邦彦クン (13才) のお母さんは、
邦彦クンを必死で探した。
見つからずに、家に戻ったら、少年はもう帰っていて、ちゃんと寝かされていた。
「知らないおばさんが助けてくれた」 と邦彦クン。
今、90才を越えたお母さん 「ぐったりしていて、便が出るんですが、それが真っ黒なんです。そして煙のにおいがするんです。体の中が焼かれていたんですね」
「スイカが食べたい」 と、邦彦クンは言った。 体の中が焼けて、熱かったのでしょう。 そしてみるみる衰弱していった。
亡くなる前の最期の言葉は、「お母さん、長生きしてね」