子供たちへ :
これまでも、人間と政治の関係を書いてきたけど、 みんなの身近にいる人のことを書いてみるね。 興味があろうがなかろうが、政治はとても大事。 なぜなら、例えば 「 人は健康が一番 」 とよく言われるけれど、そのみんなの健康も政治が大きく関係している。 床屋さんの仕事は、みんなの髪をサッパリと気持ち良くすること。 八百屋さんや魚屋さんの仕事は、新鮮な野菜や魚を食卓に 届け、みんなに健康になってもらうこと。 バスやタクシーの運転手は、みんなを安全に行く先に届ける。 政治家の仕事は、そうしたこと全部がスムーズに運び、 すべての人が調和して、一緒に幸せに暮らせる社会を作ること。 だから「 政治 」 というと難しそうだけど 「 平和 」 とか 「 健康 」 とか 「 幸せ 」 のための仕事が政治。 今の日本の政治はダメです。 社会の中で立場が弱い人や貧しい人やお年寄りがどんどん 苦しんでいるから。 それは、政治が本来目指す 「 幸せ 」 の正反対です。 日本は、自民党というひとつの政治のグループがながーいこと 「 独裁政治 」 をしてきたから、政治が腐っちゃった。 そして、戦争や軍需産業で金をもうけたい人達が力を伸ばして いて、世界からズレまくっているのが日本。 「 世界の住みやすい国 」 のランキングでは 日本は90番目くらい。 今、それを変えるチャンスが来ているよ。 それは、みんなのような子供達が 「 世界をいいところにしよう 」 という声をよく聞くようになったから。 オレが信じる人は、ネルソン・マンデラやガンディーやキング 牧師だけど、実際に出会ったり、みんなの身近にいる人に ついて書いてみるね。 == 「 人のために 」 やる気があるかどうかがカギ == 子供達のイベントに参加 私が2004年からはじめた、世界平和を目指すイベント 【 こども国連 】 に何度も来てくれました政治家がふたりいます。 【 こども国連 】 というと、名前は大きいですが、実は廃校の 校舎、地区の公民館などを借りて行なう、それはそれは小さな 手作りイベントですが、そのふたりはいつもどこからか来て くれるんです。 ひとりは今は香川県議会議長の松本さん。 議長になるずっと以前の議員の時から来てくれて、 子供達の夢や希望をかなえようと一生懸命な人です。 つい先日も、中学生達に 「 議場を見せてあげるから、 いつでも来てね 」 と言っていました。 そんなこと言う議長は見たことありません。 もうひとりは玉木雄一郎さんで、彼はそのうち奥さんや子供も 一緒に参加してくれました。 玉木さんの子供の通う小学校での講演もアレンジして くれました。 頼みもしないのに、「 自分から 」 進めてくれました。 ただ感心するだけでなく、「 行動 」 のともなう人。 玉木さんは、真剣に話を聴いていて、それで自分を伸ばそう としているのがよく分かるんです。 私は30年間、プロボクシングの世界で男たちと深く関わって きたから特に分かるんです、人の心や志 (こころざし) が。 ビジネスマン政治家がいっぱい いろんな町で講演しましたが、市長も議員も他の有力者も 市民の前に顔を見せてあいさつしたら、講演開始から1分後 にはいなくなります。 おかしいなあ、さっき控室で会った時は 「 きょうは、勉強させていただきます 」 って言ったのに。 私を見て、「 これじゃ勉強にはならん 」 と思ったのかな。 マザー・テレサのように清貧 (ぜいたくをせずに、 人に尽くすこと) にこそ、真の 「 人の道 」 があると信じる私は、 信用できそうな政治家にあったことがありません。 議員になった途端に、運転手つきの高級車に乗ったりして・・・ 私はそういうことを言いますから、来ている議員たちも面白く ないんでしょう。 【 こども国連 】 や 〈 世直しボクサー・エイジ 〉 の講演には 役所の人は来たがりません。 目も合わせません。 本当のことを言われて面白くないから。 社会にはいいことでも、自分には都合が悪いから。 自分はうしろめたいから。 自分を正そうという気持ちはないから。 そういういいかげんな人には居心地が悪いんでしょう。 いいかげんな政治家はパッと来て、サッと帰ってしまいます。 子供たちのことなんかなんとも思ってないで、自分のこと ばっかり。 彼らはまっすぐに見つめられて言われると、そこに居られなく なってしまうんです。 心がまっすぐじゃない人は、自分から逃げるから。 ちょうど口ばっかりの先生みたいに、ごまかすわけ。 政治家は世界の平和も、勉強も興味がないんです。 自分の懐 (ふところ=財布) の平和は興味いっぱい。 【 こども国連 】 に来て、堂々と座っていられ、みんなと顔 を合わせ子供の夢の実現を手伝える手伝いができるのは、 松本さんも玉木さんもウソをついたりごまかしたりして いないからです。 子供の目にかなう 私なんかより100倍も人の内面を見抜ける人たち、つまり 子供達が、玉木さんを信用しているのもおもしろい。 先日もうどん屋さんから出てきた 【 こども国連 】 を経験した 中高生たちが、街頭演説をしていた玉木さんを発見するや いなや、一斉に彼のところに走って行きました。 私は政治のことは分かりません。 分かるのは、政治に限らずスポーツでも芸術でも学問でも、 子供が信頼する大人じゃないと本物じゃないということです。 ニセ民主主義の日本 本当の民主主義を行なっている国では、 正しい政治家もたくさんいます。 ですから、子供たちと真剣に話し合い、行動する松本さんや 玉木さんは、とりあえず 「 世界の標準 」 な政治家ですが、 日本では傑出した存在になります。 そこまで日本は 「 ニセの民主主義 」 に染まっていますから。 偽装牛肉、賞味期限偽装、偽装手抜き建築がはびこる国では 政治そのものがゴマかされ続けているんですね。 お金もうけに一生懸命な政治家なら、い過ぎるほどにいるのが 日本。 だから役所の職員も、お金をコッソリ盗んだり、1回2万円も 3万円もするタクシーを何千回も使ったり、年金の記録なんか なくしてしまってへっちゃらなわけです。 「 類は友を呼ぶ 」 っていうのは本当。 本当の民主主義を行なっている国では、そういう人はクビ ですが日本では金もうけの上手な人がよく政治家としても 力をつけています。 大臣の中にも 「 事務所の経費をゴマかし 」 「 商社の人と接待食事する 」 人がよくいますね。 それが彼らには普通だから、とがめられても、 今も大臣で居座っているオジサンもいます。 日本人ほど政治を勘違いしている時代遅れな人達も珍しい。 日本人ほど政府にバカにされていて、黙っている人も珍しい。 日本のことを外国の人は 「 資本重視・独裁政治 」 と 呼んでます。 世界を見る ですから、本当は 「 世界の標準 」 な人が議会にはそろう 必要があります。 それが 「 プラスマイナス・ゼロ 」 の最低限スタートラインです。 それなしでは、スタートもできません。 玉木さんは、外国の大学にも行って、世界を見てきているから、 世界の標準が分かっているんでしょう。 自分の町内を良くしたければ、自分の住む市や県全部を 見ないと無理。 日本を正したい人は、世界を見てないと、これも無理。 当然のことなのに、それを分かってない政治家が国会議員 や大臣だから、これは狂って当然。 ハートがあれば 2008年5月に香川県の新しいバイパス大通りを車で走って いたら、対向車線側でスピーカーをかついで、マイクを片手 にしゃべってる人が見えました。 玉木さんでした。 車がスピードを出して走るところでは、彼の言っていることは、 ほとんどだれの耳にも入らないでしょう。 それを分かっていて、彼はしゃべり続けていました。 人が見たら 「 バカに見えること 」「 無駄に見えること 」 をしないとボクサーはボクサーになれません。 ボクサーになりもしない人が、試合に出られるわけがありま せんが、今、そういう選手がほとんどいなくなりました。 口だけ理屈を言って、頭でなにやら難しいことを知っていて、 つらい練習は避けるわけです。 ボクシングのコーチとしては、「 人に笑われるようなこと 」 をする選手じゃないと、信用もできないし、人として伸びない のが分かります。 人と同じことをするのは 「 凡人 (ぼんじん) 」 だからです。 ハートがあれば、つらいことや 「人に笑われること」 ができ、 それができれば、不可能が可能になります。 逆にハートがない人に、何かを期待しても、絶対に絶対に 絶対に無理です。 私は、久しぶりに見ました。「 ああ、これはやる気だ 」 「 本当のハートがある 」 と思える政治家を。 それは、男の本音とだけ勝負してきたボクシングコーチの 直感です。 私は、頭はわるいけど、「 やる気のある人と、ない人 」 や 「 口先だけの人か、行動をする人 」 は、かなり正確に 分かります。 「 人目を気にせず、信じることをやる男 」 じゃないと 何事も成し得ません。 「 世界を見ている人 」 じゃないと、バランスがとれません。 「 人の立場で考える人 」 じゃないと、正義が行なえません。 子供達に 「 いつでも議場を見に来なさい 」 と本気で言う 松本議長みたいな人は日本には珍しいでしょう。 玉木さんみたいに子供の信頼を得る政治家は滅多に いないでしょう。 これから100年くらいいないでしょう。
by fighter_eiji
| 2008-09-08 22:27
| Children’s Times
|
Category
検索
以前の記事
2020年 07月 2019年 09月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2017年 11月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||