子供たちへ :
いつも上を向いていよう。
黄金色に燃えている太陽の方を、
青い空を、
ふわふわしたきれいな雲を、
飛んでいく鳥を、
まっすぐに伸びる飛行機雲を。
大人や先生にいろんなじゃまをされ、
失礼なことを言われ、
まったく理解されず、
無茶な命令をされても、
必ず上を見ていよう。
そっちがみんなの進む方向だからね。
人間も犬も鳥も魚も、目ん玉は前にしかついてない。
前にしか進めないんだよ。
人をじゃまし、引きずりおろそうとする大人はね、
地べたを這 (は) うだけのゲジゲジやムカデや毛虫みたい。
彼らだって、小さい頃は翼がついてたんだけど、
途中で羽根をもがれてなくなった。
とうとう、心にも翼がなくなってしまって、
今は大人の目には下しか見えない。
だからこそ、本当はみんなの翼が羽ばたくように
大人は手伝うべきなんだけど、
ハートが小さく、経験が浅く、
思考ができず、ひがみっぽく、
ケチくさくて、決断もできず、
愛する本当の意味を知らず、
自分が誰なのかも見い出せず、
そういう希望も意欲もなくなって、
生きている世界が狭いから
みんなをそこに引きずり込もうとしてるんでしょう。
油断するな。
大勢たかってくるぞ。
上を見ろ。
ゲジゲジやダンゴムシを見なくてすむから。
そんなの見てたら、いつまでたっても飛び立てないよ。
バンバン飛ぼう!