2008年の12月、中学3年生の時の担任だった長尾先生に
33年ぶりに出会った。
講演に出かけてきてくれて、大変ありがたいこと。
「 卒業の寄せ書きをもう一回見てみたらね、なんて書いて
あったか覚えてる?」 と訊かれた。
「 いいえ 」 とエイジ。
「 ひとりだけ英語でね、" We have plenty of life yet. "
って書いてあったわよ。" 人生はまだいっぱいあるよ " って
意味でしょ?」
それを聞いてすぐに思い出した。
どういう気持ちで、色紙のどのあたりに、どんな字体で書いた
かもはっきりと思い出した。
ひとつの学校を終えるたびに、ひとつの収容所を終えて、
自由に近づいている気がしていた。
でもそれに気づいていなさそうな仲間が気になった。
「 受験がうまくいかなかったからもうダメだ 」
「 希望通りの学校じゃないからダメだ」
「 高校に行っても勉強で困るだろう 」 と、思っている
クラスメートが多いように感じた。
33年経っても、今の中学生に同じような表情がある。
* 当時の習いたての英語は変な英語。
それを言いたいなら
" We still have lots of time. "
" Lots of time is ahead. " みたいな感じかな。