「 大検というのがあって、高校へ行かなくても、
大学入試を受けることができるんです。
9科目あるんですけど、それほど難しくないです 」
と、大学生が教えてくれた。
そんないいものを知っていたら、
エイジは高校は絶対に行かなかった。
体育と弁当の時だけ目を覚ましていて、他は完全にねていた。
先生は、変人や奇人や人種差別主義者や
・・ 小さな町の引きこもりたち。
でも、自分は賢いと信じていた。
人として大事なことを教えているようすはなかった。
授業を聞いていた友達にきいても、
そんな話は一度もなかったらしい。
逆に、人が人らしくなくなってしまうことは、必死でやっていた。
約1000日間、もったいないことをした。
プラス1000日間、川や海や山で遊べたのに。
3年間、服役したような感じ。