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英語の山下先生
2年足らず前に始めて、今までに1万件ほども書いてきた
『 ストレート・トーク 』
その最初から15番目に書いた記事がこれ :

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   いい先生 = いい人生

山下清明先生は、中学1年生の時の英語の先生。
初めて学ぶ英語を、それはそれは分かり易く説明してくれた
おかげで今の私がある。
当時27歳位の山下先生は、授業を進めつつ、
生徒たちのジョークやユーモアをフルに取り入れてくれて、
叱る時は厳しく叱った。
そのすべてのバランスが見事だった。
ひどく叱ったにしても誰も恨んだりしない。
そこに 「 愛 」 を感じていたからだ。
個人的には、はぐれ者で他の先生には敬遠されがちだった
私をそのまま受け入れてくれた人だった。
小学校から大学まで、こんな先生に出会ったことがない。
最高の人にめぐりあって、最高にラッキーでした。
英語が分かったおかげで・・

a) 世界中が友達
b) 世界の新聞が読める=多面性を持てる
c) 物事の見方が多角的になる=文の構造自体、日本語の反対
d) 芸術がさらに深く理解できる=文学、映画、芝居、ジャーナリズム
e) 表現が物の本質を突ける
f) どこにでも簡単に手紙やメールが出せる
g) パーティや集まりに呼んでもらって楽しい
h) いろいろな国の人の気持ちがストレートに分かる
i) 旅行が楽しい
j) 外国の子供たちがいろいろ教えてくれる
k) 日本のメディアが情報を都合いいように加工・書換えしているのが分かる
l) 自信が持てて、自己表現ができるようになった

・・山下先生、本当にほんとうにありがとうございました

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あの中学1年の時から、37年。
とうとう山下先生にお会いできた。
英語の山下先生_c0157558_21502655.jpg
先週の7月20日、【 こども国連 】 に、来てくださった!
やっと直接にお礼が言えた。
みんなの前で、3分ほど話していただいた。

驚いたことに
「 実は私は社会科の教師で、英語の教師ではなかった 」
と、そこで初めて聞いた。
これは、本当にすごい。
まるで、水を飲むように自然に簡単に英語を説明してくれて、
生徒をひとりひとり、視聴覚教室の機材室に呼んで、
発音やスペルの個人指導をしてくれた。
あれは、みんなのレベルを飛躍的に伸ばした。
「 英語の先生じゃなかった 」 なんて!
これは、本当に驚いた。
当時の生徒たちは 「 英語の山下清明先生 」 と呼んでいて、
英語が、この先生の代名詞になっていた。

【 こども国連 】 に参加していた生徒たちが、
もうひとつ驚きの反応をしたのは、山下先生が
「 吉川君は、本当に寡黙で、物静かで、しゃべらない人だった 」
と話された時。

今、ベチャベチャと、聞くのがいやになるほど
しゃべるエイジからは想像できないのだろう。

そういえば、ニューヨーク・コロンビア大学の英語の先生
パトリックも
「 Eiji, you are a quiet man.  エイジ、君は、静かなる男だ 」
と、言った。

まあ、それはどうでもいいんだけど、
山下先生は、エイジの命を救ったと言ってもいい。
何の特徴もないどころか、他の先生たちに、
「 お前はどうしようもない!悪い奴だ!バカだ!
 なんで、こんなになったのか!」
と、日々言われ続けていた12才の少年に世界を開いてくれた。

中学1年の最初の英語のテストで、先生のおかげで100点を
取れた時、視聴覚教室の柱に、テストの上位の得点表を
貼りだしてくれた。
   [ 一番、吉川英治 ]
それは、もちろん、誰だって嬉しい。

あれが、あの1年が、エイジのその後を決めた。
その後を 「 救ってくれた 」 というのが正確。

社会の先生、山下先生が臨時に英語を担当して
いなかったら、エイジに今の幸せは訪れていない。
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今、世界にいる多くの素晴らしい友達は、
すべて山下先生がもたらしてくれた。

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その山下先生は、2年生になる時に異動になった。
2年の時は、自分のハイヒールのかかとや、
出席簿の金属が付いた角で、人の頭を強打する
狂ったおばさんが英語の教師だった。

中学2年からは、英語の授業は聴かなくなった。

でも、1年の時に山下先生がすべてのベースを
教えてくれていたから、困ることはなかった。
あとは、自分次第。
by fighter_eiji | 2009-07-27 22:11
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