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先生の就職指導
    ○○ 読者から ●●
  
   【企業が採用するのは?】

私が高校生のころ(と言っても20年くらい前ですが)、
進路指導の先生が教えてくれた話で今も忘れられず、
納得できないことがあります。

その先生は翌春卒業する3年生に対し、
「企業はどのような人材を求めているか」
という話をしてくれました。

「一般企業の面接では、部屋の入り口のところに水を張った
バケツと雑巾が置いてあり、受験者がドアを開けると
そのバケツが倒れて中の水がこぼれるようにしてある。

で、水をこぼしてしまった受験者がどのような反応をするかに
よって採否を判断する」
という内容です。

「そんなことをする会社ってあるんかな?」とも思ったのですが、
進路指導の先生が言うことですから、きっとそうなんでしょう。


1.呆然と立ち尽くし、アタフタして何もできない(しない)人

2.「どうしたら良いですか?」と指示を求める人

3.すぐに謝罪して雑巾で水を拭く人


常識的に考えて、答えは3だと思ったのですが、意外や意外、
先生が言うところの正しい答えは「1.呆然と立ち尽くし、
アタフタして何もできない(しない)人」。


当然のことながら生徒からは「そんなワケないでしょ?」
という疑問の声があがりましたが、先生の回答はこう。

「企業は自分の意見を持たない純粋な人を求めています。
ですから、能動的な人よりも指示を求める人、
究極には何もできない、何もしない人が良いんです。
そういう人の方が、入社後にその会社のカラーに
染めやすいですから」

私は大学卒業後、
10年ほど人事担当者として採用の仕事に関わって来ました。
この経験を踏まえて、その先生に改めて問いかけてみたい
ことがあります。

「その会社、今も倒産してませんか?」

   ●● 読者からコメント ○●

この就職試験のエピソードは教員採用試験のことかと
思って苦笑しました。

    - 教師 -
by fighter_eiji | 2009-07-29 19:30
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