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暗闇と光と
子供たちへ :

高校が終わって、大学へ入ると
酒を飲んで大騒ぎする人がいっぱい。

エイジは、世界チャンピオンが何人かいた
協栄ボクシングジムへ入った。

毎日殴られまくった。

帰りは、ジムから5分の駅まで
たどり着けないような気がしながら歩いた。
電車で自分の駅に着くと、下宿までフーラフラと。

殴られているから、アゴが痛くて何も噛めない。
口の中と、鼻の中はいつも血だらけ。

すごいスピードでリングを動くから
足の裏も皮がむけて、ソックスも靴も血だらけ。

足腰の力がもうないのに、あしたの朝は走らないと
いけないから、座布団を丸めた台をふくらはぎの
下に置いて寝る。

減量の時は、食事は想像で食べる。
水は、水道の水を数滴なめるだけ。

・・・ ああいう青春時代で最高だった。
限界に挑んで本当に本当に良かった。

まったく大したことのない、小さく無名の選手で
誰にも知られずに、都会の裏通りの暗闇に
埋もれていただけだけど。

50才近くなって、今、一番大事だと自信を持って
言えるのは、あの時の選択。

「 オレは、今しかできないことをやる 」
と選んだボクシング。

バカなエイジの珍しく最高の選択だった。

じゃあ、何が具体的にいいんだろう?

それは 「 命を賭けて生きる 」 ことを学んだこと。
「 命を賭ける 」 体験抜きにして、ちゃんと生きられない。

・・ そう実感している。
世の中のいろんな人を見ていて、さらにそう確信する。
一生、ハムスターみたいにグルグルと同じところを
回っている人を見ると
「 命を賭けたことがない 」
「 命が終わることを実感していない」 んだなと感じる。

とても賢い人に出会っても、その体験がない人は
理論も主張も空虚に見える。

みんなね、「 今、やってること 」 が将来の光にも闇になるよ。
by fighter_eiji | 2009-08-08 21:23 | Children’s Times
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