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男の中の男、アルゲリョ
子供たちへ :

エイジが2年足らず前の2007年10月23日に書いた
記事をもう一度ここに載せるね ・・

  【 あるボクサーの役目 】

ニカラグアからアメリカに亡命していたボクサー。
3度、世界チャンピオンになった。
日本でも試合をした。
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その気品と風格とジェントルマンシップから
「 貴公子 」 という異名をとっていた。
史上初の4階級制覇をかけた試合で KO 負け。
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その後、83勝67KO の大記録をうち立てたスターは
映画界入りするとか、華やかな未来が期待されていた。

でもボクサーは、故郷のニカラグアに帰ることにした。
今度は本当の戦いに挑むため。

当時のサンディニスタ政権に対抗するコントラという
反政府側のゲリラとして自由のために闘うため。
ボクサーや著名人が集まってお別れパーティは開かれた。
もう命を捧げる覚悟を決めていた貴公子は言った
「 長い間、応援をありがとう。 ファンの人達にさようなら。
 素晴らしい友人達にさようなら。 ボクシングにさようなら。
 みなさんに永遠にさようなら 」
ボクサーの仲間達がみんな泣いた。

彼の名はアレクシス・アルゲリョ。
アメリカに来る前に彼の弟が目の前で政府軍に殺された。
試合で勝ってもジャンプなどせず、倒れた相手を
悲しげな目で見つめ、どこかに影を持っていた偉大な
チャンピオン、アルゲリョの心にはいつもいつも
弟のことがあったにちがいない。

自分のボクサーとしての役目を終えた後、
今度は栄光とはまったく縁のない、
兄弟としての使命が待っていた。

アルゲリョは現実から逃げない、どんな強敵であっても。
男には命をかけてやらなくてはいけない仕事がある。

    == 以上 ==

ボクサーは、引退すると、発狂するほどの節制と
ハードトレーニングから解放される。
みんな楽をしたい。
でもアルゲリョはちがう。
20年も我慢ガマンの日々を過ごしたのに
今度は本当の闘いに、ニカラグアのジャングルに分け入った。


2008年、北京オリンピックでは、
ニカラグア選手団の旗を持った。
今でも変わらないカッコ良さにみんな驚き喜んだ。
2008年11月、国民の絶大な支持を受けるアルゲリョは
首都マナグアの市長になった。
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そのアルゲリョが2ヶ月前の7月1日に亡くなった。
警察の発表は拳銃自殺。
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そんなわけはない。
by fighter_eiji | 2009-10-01 00:24 | Children’s Times
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