子供たちへ :
女性差別大国の日本だからこうなる。
- 毎日ニュース (Nov 14, 2009) -
貧困率:一人親世帯54%
先進国中、最悪の水準--06年時点
母子家庭などの一人親世帯の相対的貧困率が06年時点で
54・3%だったことが厚生労働省の調査で分かった。
03年時点は58・7%で、経済協力開発機構(OECD)
加盟30カ国中最悪だった。
やや改善されたとはいえ、依然、半数以上が貧困状態で、
先進国の中で最悪の水準だ。
相対的貧困率は、国民一人一人の所得を順に並べ、真ん中
の人の所得額(中央値)の半額(貧困線)に満たない人の割合。
06年時点で、中央値は228万円、貧困線は114万円だった。
厚労省は10月20日、政府として初めて国民全体の
相対的貧困率を発表、06年は15・7%だった。
追加調査では、子供がいる現役世帯(世帯主18~64歳)
のデータを拾い直した。
子供がいる現役世帯の相対的貧困率は12・2%で、
大人(18歳以上)の数で分けると「大人が2人以上」
は10・2%、「大人1人」が54・3%だった。
山井和則厚生労働政務官は「大人1人の家庭は母子
家庭が多い。子を抱えて正社員になれない中、
貧困状態の脱出が難しくなっている」と分析した。
母子家庭の当事者団体、NPO法人
「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事は
「政府は数字を出したのだから『ゆゆしき事態』と認識し、
行動計画をたててほしい」と話した。【佐藤浩】