子供たちへ :
住宅街の小さな公園。
70代のじいちゃんが、くわえタバコで入って来た。
小さい子供たちやお母さん達が5人位いる。
入口には、「 ひとりのタバコ、みんなが迷惑 」
という看板が2枚。
じいさんは、そんなの見ないし、歩きタバコで公園中を
いっぱいに歩き続ける。
そこへ、知り合いのじいさんも来た。
知り合いへ 「 歩くと健康にいいからね 」
時々、鉄棒にぶら下がったり、足や背中を伸ばす体操も。
最後にタバコが短くなった時に、地面にすりつけて
ゴミの山になっているゴミ箱の上に投げ捨てた。
紙ゴミの上だから、燃えるかも。
それからまた足や体の体操をしてから
「 あー、気持良かった 」
と、出口へ向かう。
「 ちょっと 」 と、エイジ。
「 タバコ迷惑 」 の看板をカンカンと叩いて見せた。
見ても黙ってるじいさん。
「 吸い殻は、どうした?」 と、エイジ。
黙ってるじいさん。
「 ゴミ箱へ捨てるか?」
黙りつづけるじいさん。
「 持って帰りなよ 」 とエイジ。
黙って回れ右して、吸い殻を持って
黙って帰るじいさん。
このじいさん、健康に気を使ってる。
ただし、自分の健康のみ。
他人は、いないと同じ。
一部始終を見ていた子供たちの目が語っていた。
「 最低のクソジジイ。 二度と来るな! 」
大体、この手のおっさんがよく言うのは
「 今の若いもんは、まったくどうしようもないよ 」