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新幹線のカバン
子供たちへ :

昼間に東京駅から新幹線に乗った。
自由席で席を見つけた。

通路を挟んだ席には、背広を着た70才前後のおじさん。
新品の茶色の革製のビジネスバッグを持っている。

ビールと弁当とスルメを持ち込んだ彼は、品川駅に着く前に、
つまり約3分でビールと弁当をたいらげて、つまようじを
歯の間に差し込んでは 「 チッチッ!」 とイヤーな音を。
( カナダ等、賢い国のほとんどで公共での飲酒は犯罪 )

品川でもっと人が乗って来た。
あいてる席は少ない。
みんな目ざとく席を見つけては席に着く。

ビールのじいさんは、となりの席に例の茶色のバッグを
放り出したまま。
車内であいているのは、そこだけ。
「 そちら、あいてますか?」
リュックをしょった青年が遠慮がちにおじさんに聞いた。
青年をチラリと斜めに見たおじさんは、何も言わずに左手を
となりの席に伸ばし、カバンをさわった。
でも、それをどかすわけではなく、2-3回、意味もなくカバンを
回転させて時間かせぎ。
やっとそのかばんを自分の膝の上に置いて、青年は席を得た。
その間、青年は 「 どうもすみません 」 と3-4回お礼を言ったが
おっさんは、ウンともスンとも言わず、
2時間後に名古屋で降りた。
いなくなって車内は、かなりいい社会になった。

日本や世界をダメにしてるのは、こういうクソ。
日本を代表する典型的な日本のジジイ。
by fighter_eiji | 2010-10-31 21:40 | Children’s Times
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