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ドイツの戦争犯罪人
子供たちへ :

日本は、戦後も戦争犯罪者たちが国のリーダー。
だから世界から相手にされない。
ドイツは、世界の一員。

    - 毎日ニュース (Nov 1, 2010) -

    <ドイツ>タブー越えて初のヒトラー展

 ベルリンのドイツ歴史博物館で、「ヒトラーとドイツ人」が開催。
ナチス賛美につながりかねないヒトラー展はこれまでタブー。
だが、今回はあくまで「ヒトラーがなぜドイツ国民の支持を得たか」に焦点を当て、ドイツ社会が冷静にナチス時代を振り返り始めた一つの証し。【小谷守彦】

 ◇「国民」に焦点

 ヒトラーを取り上げる展示は「戦後初めて」で、10月15日に始まった。
ヒトラーのナチスへの入党記録、演説メモ、執務室にあった引き出しや軍事作戦用地図など約1000点を紹介。
注目されるのは、8歳の男の子がヒトラーに送った誕生日カードなど。
ナチスの台頭には、民衆の支持があったことを裏付けている。

 開催までには多くの懸念があった。
オットマイヤー館長は「政治家やジャーナリストは、展示を通じてヒトラーが再び人々を魅了するのではないかという過剰な不安を抱いている」とその困難さを指摘。
04年には、同種の企画が同館専門家委員会の反対で中止。

 今回の企画チームを率いるミュンスター大学のタマル教授は「当時はヒトラーという人物そのものを取り上げようとして拒否された。今回は独裁者に期待した国民の姿も取り上げており、コンセプトが違う」と展示の意義を説明する。

 ◇肯定論消えず

 オットマイヤー館長は「特に若い人はナチスに大きな関心を抱いている」とみる。
ドイツではテレビでナチスのドキュメント番組を頻繁に放送し、
伝記や歴史映画もポピュラーだ。

 ライプチヒ大学のブレーラー教授は
「ナチズムへの高い評価は1950年代にもあった。
現在も外国人敵視などとして生きている」と分析。

 ◇変わる人物像

 戦後、ドイツ人がヒトラーのみを「悪者」にしてしまうことで、国民自らが選挙でヒトラーを選んだという歴史的責任を棚上げし、事実上スケープゴートにしてきたことへの皮肉だ。
ドキュメンタリー映画などで「大衆を扇動するヒトラー」のイメージが繰り返し流されてきたのも、国民に好都合だった側面も。
自分たちは「扇動された被害者」と納得できるからだ。

 だが、現代史学者のフライ・イエナ大学教授は「ヒトラーは戦後間もなく悪者扱いされたが、その反動で70年代に人々はヒトラーに魅力を見いだした。今は世代交代が進み、愛憎はともに薄れている」と語る。
「最近は、ナチス以外の人々もナチスの犯罪に関与したとの認識が広がっている」(英アバディーン大学の政治史学者・ウェーバー教授)と、社会意識の変化を指摘する専門家もいる。
こうした流れが、客観的な「ヒトラー展」開催につながった一因ともいえる。

 ◇極右への警戒

 ヒトラーやナチスの評価は今なおドイツ人にとって単純な話ではない。
ヒトラー個人の悪事を強調するほど、国民は「被害者」として責任を逃れることにつながるが、一方でヒトラーの悪事を強調しなければ、ネオナチなど極右勢力を助長しかねない。

 週刊誌シュピーゲルは、その両面の課題を指摘。
展示がヒトラーの犯罪に深く切り込まず「陳列」にとどまった一方で、ヒトラーが愛用した制服などネオナチの「崇拝物」が展示から外された点だ。
同館では過去にネオナチ支持者が乱入した前例があるため、展示物は強化ガラスなどで厳重に保護。

 最近のドイツ経済の好調もあり、ネオナチ運動も現在はそれほど顕在化していない。
ウェーバー教授は「ネオナチの反応を恐れるのはやめ、歴史家はヒトラーを堂々と扱うべきだ」と主張する。
左派系ローザ・ルクセンブルク財団の極右問題専門家、ブルシェル氏も「ヒトラーの呪縛が強まることはもはやない。良い展示をすれば若い人々の歴史理解は深まるだろう」と話している。
by fighter_eiji | 2010-11-01 10:05 | Children’s Times
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