子供たちへ :
ブッブッブッブー!
ビービービービー!
ニューヨークの道は、忙しいしうるさい。
車の窓をおろして、怒鳴りあいのケンカもしょっちゅう。
9・11事件直後のマンハッタンを歩いた時は異常だった。
誰もクラクションを鳴らさない。
人が傷ついた時に人間は優しくなる。
お年寄りに席を譲らずに寝たふりを決め込み、車両の全員が
そうした行為を見て見ぬふりをする・・そんな日本でさえ
地震の被災後は、優しさを発揮する。
それは、人間の自然な姿。
それを見るたびに
「 やっぱり日本人は、素晴らしい!」
「 日本は、これを誇るべきだ!」
と叫ぶ人が多い。
こういう言い方をする人のほとんどは、外国に行ったことも
ない人が多いみたい。
また、苦しんでいる人の忍耐強さを見て
「 日本人は、がまんづよい!」
と叫ぶ。
他に方法を知らないから・・というのが大体の理由なのに。
正義をガンガンと言うことこそが民主主義なのに
民主主義を実践できる人が少ない。
いい人をほめるのは、いいことだけど、そのときに
「 いい人がいる 」 と言えば自然だけど、
多くの人が 「 日本人は、いい!」 と来る。
そこが偏り。