(2011年3月21日14時35分 読売新聞)
署内に怒声、医療関係者に緊急通行許可下りず
岩手県内陸部の警察署。
「被災者の命を見捨てるんだな」という鋭い声が響いた。
声を荒らげたのは緊急通行車両の申請に訪れた医療関係者。
被災地で必要な薬を届けたいという。
結局、許可は下りなかった。
この警察署では、地震後、緊急通行の許可を求め、医療、行政関係者の申請が殺到、1週間余で数百枚が発行された。
「緊急」の文字が記された「標章」があれば、通行規制区間への進入が可能だ。
同時にガソリンスタンドでの給油を優先的に受けられるため、被災地への支援や連絡に往復するためのガソリン確保をと、申請する人が後を絶たない。