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原発は、偽装だらけ
 浜岡原発設計士「耐震強度データに偽装が」と告発
      2011年5月13日

「技術者が不完全なものを造るわけにはいきません。
しかもあれほど危険なものを平気で造ることなんて…」

目に涙を浮かべて話すのは、
千葉県の元エンジニア谷口雅春さん(69)。
東芝の子会社である「日本原子力事業」の技術者として、
浜岡原発2号機の設計に携わった。
1970年から横浜市の東芝に出向し、
原子炉の炉内構造物の設計を担当。

“事件”が起きたのは1972年5月。
数十人の設計者のうち代表3人だけで開かれた
会議に谷口さんも出席。
そこで代表の1人が打ち明けた。

「いろいろ計算したがダメだった。
この数値では地震が来ると2号機はもたない」

最大の理由は岩盤だった。
浜岡辺りでは200年周期でマグニチュード8クラスの
大地震が起きているため、岩盤が極めて脆かった。

「浜岡の地盤は、握りつぶすことのできる砂利の集まったシャーベットのような状態でした。断層や亀裂ばかりでぐちゃぐちゃなんです」(谷口さん)

さらに原子炉建屋と核燃料集合体の「固有振動数」が、
想定される地震の振動の周期に近いことがわかった。
固有振動数と同じだと揺れが何倍にも大きくなる
「共振現象」を引き起こし、地震のリスクが激増。

ショッキングな報告に「建設中止もやむをえないか…」
と思った谷口さんの目の前で、担当者が言った。
「データを偽装して、地震に耐えられることにする」

2号機は通産省に設置許可申請を出す直前だった。
谷口さんが振り返る。

「担当者は“岩盤の強度を測定し直したら、福島原発並みに岩盤は強かったことにする”“固有振動数はアメリカのGE社が推奨する値を採用し、共振しないことにする”などと次々と“対策”をあげていくんです」

堂々の“偽装宣言”に、良心の呵責に苛まれた。

「事故を起こしたら大変なことになるのは明白でした。
そんな危険な原発を造るなんてできるわけがありません。
私が辞めることで何かしら警告になるのではと、
会社を去ることにしたんです」(谷口さん)

上司に辞意を伝えて自分のデスクに戻ると、耐震計算の
結果がはいった3冊のバインダーがなくなっていた。
「隠ぺいが漏れないようにということからか、関連会社の仕事をいろいろ斡旋され慰留されました。でも、続けていても飼い殺しになるだけ。きっぱり辞めることを決めました。しかし残念ながら私の退社はまったく警告になることなく、彼らは原発建設を強行してしまったんです」(谷口さん)

※女性セブン2011年5月26日号
by fighter_eiji | 2011-05-13 20:42 | Children’s Times
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