瀬戸内最大の海賊は構成員2000人
2011年6月4日
GHQ統治下、瀬戸内海では海賊が跋扈していた。
機銃を据えた船に乗った彼らは日本刀やピストル、ダイナマイトなどで船舶を襲撃し、地域を荒らし回った。
中でも派手に暴れ回ったのが、昭和24年3月3日に逮捕された青果商・丸山秀義(29)らの一味。
丸山の自供によれば、海賊団の構成員は実に2000人。
高松、丸亀、観音寺に拠点が置かれ、
5人の貸元(頭目)が陣頭指揮を。
構成員には会社員、漁師、博徒まで様々な人間がおり、
構成員同士は互いに名前さえ知らなかった。
そのため、警察は、黒幕には辿り着けなかった。
※週刊ポスト2011年6月10日号