空からオタマジャクシ? 石川県内で「珍事」相次ぐ
2009年6月9日 朝日新聞
空からたくさんのオタマジャクシが降ってくる「珍事」が今月に入って石川県内で相次いでいる。
空から魚などが降ってくる現象は竜巻によって起きることがあるが、当時はそうした状況ではなかったといい、原因は謎だ。
最初に確認されたのは4日午後4時。
七尾市の市中島市民センターによると、駐車場にいた職員が「ボタッ、ボタッ」という鈍い音を聞いた。
振り返ると、車の上や地面に2~3センチのオタマジャクシが大量に落ちていた。
市職員の舟倉究(きわむ)さん(36)が見に行くと、車の天井やガラスなどにオタマジャクシ約10匹がへばりつき、周囲で100匹ほどが死んでいた。
高いところからオタマジャクシをばらまけるような場所は辺りになく、「空から落ちてきたとしか思えない。
不気味です」。
8日午前8時には、センターの西4キロにある七尾市議宅の玄関付近にオタマジャクシ5匹が落ちた。
七尾市中島町から約80キロ離れた白山市徳丸町。
石川信子さん(75)は6日午前7時、「オタマジャクシが落ちている」と人が話すのを聞いて外に出た。
長女(47)の車のボンネット上で約3センチのオタマジャクシが5~6匹つぶれ、周囲にも30匹前後が落ちていた。
「この地に40年近く住んでいるが初めてのこと」と。
いしかわ動物園によると、サギやカモなどがオタマジャクシを食べることはあるが、「100匹以上を一斉に同じ場所に落とすとは考えられない」と。