放射能汚泥どこへいく
福島原発「跡地周辺」が最終処分場?
2011年8月18日 J Cast News
放射性物質を含む汚泥の処理が、
ほとんど進んでいない。
浄水場の汚泥の約9割(9万1900トン)が
処分をされないまま保管されている。
各自治体は「ひたすらため込んで保管するだけ」
(自治体関係者)。
高濃度放射能の汚染廃棄物も蓄積中。
処理のめども立たず、校庭に深さ2~3メートル
の穴を掘って埋めたままが多くい。
第1原発では、高濃度放射能に汚染されたガレキに
加え、高濃度の汚泥などが今後、一段と増える。
高濃度廃棄物の処理は、法律的には定めがなく、
「工程表」でも「処理の研究」と書かれているだけ。
「1万本以上の使用済み核燃料を放置したうえで、
近隣に人の居住を認めるなどあり得ない」と、
核燃料の処理が長期間にわたることを指摘し、
「土地収用を行い、移住を促し、支援策を講じる」提案。
「汚染された汚泥などの"捨て場所"も福島原発周辺
しかない」と、土地収用には、汚染物質の
処分場確保の狙いも。
作家の溝口敦氏も、原発跡地を高レベル
放射性廃棄物の処分場にするよう提案。
住民の多くが帰宅を望んでいることから、
「『福島を処分場に』とは誰も言い出せない」(同)。