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スポーツを汚す野球
  甲子園準V 光星学院 不祥事の病巣
   2011年8月23日 日刊ゲンダイ

  母校凱旋のその日、主力選手3人の飲酒発覚
  <ベンチ入り18人のうち15人が県外出身者>

 今夏の甲子園で準優勝した光星学院の不祥事発覚にスポーツマスコミは大騒ぎだが、地元の青森では「さもありなん」と冷ややかな声が多い。
 部員3人が昨年12月に帰省した際に飲酒。
そのことを自らインターネット上のブログに書き込んだ部員が事実を認めた。

「3人は先日の甲子園でプレーした主力選手で、県外出身者。
もえげつない選手集めをすることで有名で、夏の甲子園メンバー18人のうち、青森県出身は3人。
レギュラーはすべて大阪、沖縄からの野球留学選手。
ブログに自慢げに飲酒の事実を書いた部員も大阪出身。

学校の生徒集めに甲子園を利用するいわゆる野球学校。
素行や偏差値は二の次で、野球のうまい中学生をかき集めているから、地元では『いずれこういうことが……』という受け止め方をされている。ブログには上級生の暴力についても書かれている」(地元関係者)

 05年夏に甲子園連覇を果たした駒大苫小牧が優勝直後に指導者による部内暴力が発覚。
翌06年春のセンバツ大会直前に今度は部員の飲酒が露見し、出場辞退に追い込まれた。
楽天の田中将大の出身校として有名な駒大苫小牧もまた、道外から選手をかき集めている野球学校である。

「プロ野球の西武による裏金問題が発覚した07年に、特待生制度や野球留学が併せて問題視された。
高野連は学費免除などの特待生制度を禁じていたにもかかわらず、実際はほとんどの学校で採用されていて、高野連もそれを知りながら黙認。
07年を契機に抜本的な改革をするとしたが、結局は『1学年5人以下が望ましい』との条件付きで容認した。
経済的理由を抱える家庭もあって特待生イコール悪とはいえないが、問題を棚上げにしたままの高野連に、相次ぐ野球部員の不祥事の病巣がある」

 光星ナインはこの日の午前、八戸市内の母校に凱旋。
「夢と勇気と感動をありがとう」との横断幕が掲げられる中、約600人の関係者、ファンに迎えられ、爽やかな笑顔を見せていた。
その直後に明らかになった不祥事。
8カ月も前の飲酒が甲子園直後に発覚する不自然なタイミングから、学校側が事実を把握しながら隠蔽しようとしていた可能性も。
問題は根深い。
by fighter_eiji | 2011-08-24 10:53 | Children’s Times
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