子供たちへ :
あまりニュースになってないけど、
4日ほど前に偉大なボクサーが亡くなった。
モハメド・アリの最大のライバル、
ジョー・フレイジャー。
エイジが書いたのがボクシングの
メールマガジンに出た。
それがこれ ・・・
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1983年9月15日、フレイジャーをニューヨークの
マディソン・スクエア・ガーデンで見た。
メインイベントはブーンブーン・マンシーニ
対オルランド・ロメロ。
メインが終わったあとでの前座という、珍しいが
たまにあるパターンで、フレイジャー一家が登場した。
ジョーがセコンドで、息子のマーヴィスがアシスタントで、
確か闘っていたのはミドル級くらいの、
彼もフレイジャーの息子だった。
その時のセコンドぶりでわかるのは、
彼はボクシングがすべてということ。
どうしてかは言い表せないけど、見ればそれがわかる。
のちのインタビューで
「俺はボクシングをバカにするやつを見ると頭にくる。
ボクシングは貧民でも金持ちでも関係ない。
みんなに平等なんだ。ボクシングは俺に人間としての
生活をくれたんだ。だからボクシングを悪く言う奴を
見ると頭にくる」と言うジョー。
あのフォアマンには第一戦で8回倒されたと思う。
つまり7回立ち上がった。
2回目のダウンあたりですっかり望みなんかないのに。
これほどにあきらめないボクサーはいない。
しかもコテンパンにされたフォアマンに再度挑んだ。
今度は頭をツルツルにそり上げる気合の入れぶりで。
最近テレビで見たドキュメンタリーによると
彼の片目は、以前からずっと失明しているという。
それであの闘いぶりとは!
ボクシングを本当に愛した男、本当にボクシングに
生きた男、「ボクサーの中のボクサー」がジョー・フレイジャー。
あとになればなるほど、時間が経つほど、
彼の偉大さに圧倒される。
男らしい生きざまをありがとうございました。