「他にも被害がある?」強姦で逮捕の内柴正人
大学周辺に隠ぺい工作の形跡も
2011年12月12日 - 日刊サイゾー
柔道金メダリストの内柴正人、関係者や生徒の間で「ほかにも被害がある」と余罪のウワサ。
昨年4月から九州看護福祉大で女子柔道部のコーチを務め、合宿先のホテルで未成年の女子柔道部員と飲酒した上で性的な行為に及んだとして、10月に自宅待機、11月29日付で懲戒解雇。
内柴は、「合意の上だった」と弁解。
調査結果は「女性は酒で正常な判断ができない状態で、被害者の意に反した性的な脅迫行為」だったとし、犯罪と判断。
警視庁も「近くのホテルで寝込んだところを乱暴した」と、準強姦の逮捕となったが、大学関係者や生徒からは「他にも被害のウワサがあるのに、大学側は調査に後ろ向きだ」という怒りの声。
大学関係者は「被害直後に報告を受けていたのに、大学側は内柴を解雇するまで2カ月もかかった。その間、女子生徒たちがどれだけおびえていたか。事件になって大学の経営が危なくなるのを恐れていたとしか思えない」と話し、ある女子生徒は「以前からほかにもセクハラ被害のウワサがあって、"怖い"と柔道部を離れた子もいたのに、大学が放置した。妊娠してしまった子や抵抗して殴られた子もいるという話もあったのに、調査は9月の件だけだった」と訴えた。
「そもそも大学は、9月の件をレイプではなく"セクハラ"と表現してみたり、調査というより火消しに躍起になっていたのは明らか」(前出関係者)
二塚信学長は以前からこうしたウワサを耳にしていたことについては「なかったとはいえない」と認めていたが、"被害者の特定につながる"という大義名分の下、調査の規模を最小限にとどめていた。
逮捕の数日前、内柴は弁護士と協議し、これは、大学周辺からは「被害者女性との示談交渉だと聞いた」と隠ぺい工作のウワサも。
皮肉にも問題を早期解決したい大学側と内柴の思惑が一致したことに、学生からは「大学も信用できない」という声。
大学側の徹底調査が求められる。
(文=鈴木雅久)