羊の町の未来
子供たちへ :

日本中でここ数年、町の統合、学校の統合が
行なわれている。

3つの小学校もひとつになることに市が決めた。
住民に説明会を開いた。
胸に赤いリボンのしょうもないのがズラリと並んで。

「人数が増えて、いい教育ができる」
「遠くなっても大丈夫。スクールバスを走らせる
 からご父兄の負担も減るし、安全になる」

・・ 教育委員会やら役人やらが誇らしげに言う。
集まった人達は、羊人間だからなんにも言わずに
聞いてるし、質問も全然ない。
パチンコと酒好きのママ達や、婦人会の誰かは、
スクールバスが気に入ってるみたい。
自分が楽できることは、全部好き。

80歳近いおばあさんが立って言った
「スクールバスっておっしゃったけど、子どもたちから
通学路を奪ってはいけません。子どもたちは通学の
途中で風や自然を感じ、友達を作り、途中の道がら
出会う人たちを知り、感じたり、考えたり、人間の
成長に大事なものを養うんです。
一番大切な時間を奪ってはいけません」
すると会場から拍手が湧いた。
通学路で学び成長したことを思い出した人達だ。

情勢が悪くなってはと教育長が立って
「人数が少ないままでは、なんでも大きな学校に
負けてしまいますよ。大勢いるとスポーツでもなんでも
強くなれるのです!」

さっきのおばあさん
「少ない方が、あらゆる行事にみんなが参加できる
機会が増えて、それが経験となって、その後の
成長に大切なものになるんです」
また会場から拍手。
たぶん、それに心当たりがある体験をした人たち。

市民の意見と拍手による同意が勝って、
金もうけ作戦に失敗した役人どもは統合を諦めた。

・・・ これは、その会場にいた人から聞いた話。
しゃべったばあちゃんは、ヒロチャンて人。

「ヒロチャン、あんたも公務員だったから、
それが染みついてて、軍国時代に洗脳されてて、
教育者としては、まったく幼くて、話にならないけど、
その集会ではよく言ったし、説明もすごく良かった。
でかしたぞ。よくやった」 とエイジはほめた。

ヒロチャン
「うん。それにしても誰もなんにも言わんなあ。
あの時、たまたま会場にいたから言えたけど
会場に行ってなかったら、まちがいなく思惑通りに
統合されてたわ。みんなほんまになんも言わんわ」

---

役人は、金になることはするから、ころあいを見て
また統合なり、なんなりやろうとする。
その時は、市民ミーティングと称して、反対しない
元役人やら、家族親戚やら、業者だけを会場に
読んでシナリオを用意してて、それで
「市民の合意を得た」 というでっちあげで
「統合詐欺」 をやって、犠牲になるのは子どもたち。
大人どもがアホウだから、犠牲は子ども。
[PR]
by fighter_eiji | 2012-03-04 21:05 | Children’s Times
<< Do what I say 美しい日本 >>