原発防災 保安院長「なぜ寝た子起こすのか」
2006年の地域拡大の検討、安全委側に中止を要請
2012.3.16 MSN Sankei News
原子力安全委員会が原発事故に備えた防災対策重点地域の拡大を検討していた2006年、安全委と経済産業省原子力安全・保安院の幹部が出席した昼食会で、保安院長だった広瀬研吉が「なぜ寝た子を起こすのか」と安全委側に検討中止を要請していた。
出席した安全委の久住静代委員が証言。
国際的な基準に合わせようとしていた安全委側に、
保安院のトップが直接中止を働き掛けた。
広瀬は、福島第1原発事故後に
内閣府参与に就任、政府に対策を助言した。
久住委員によると、昼食会は保安院側の
申し出で安全委の委員長室で開催された。
広瀬は、「既に原子力防災の態勢は整い、国民も落ち着いている。なぜ寝た子を起こすのか」と安全委側に詰め寄った。