子供たちへ :
富士山は、歴史上、噴煙をあげている時間
の方が長く、おとなしい今は、異例な時期。
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富士山 「3年以内に噴火」と専門家
2012年5月20日
文部科学省が、富士山直下にこれまで知られていなかった活断層が延びているとする報告書をまとめた。
マグニチュード7級、震度6もの地震を引き起こすとしているが、地震よりも富士山の噴火の危険性を訴えるのが、琉球大学の木村政昭名誉教授だ。
「懸念すべきは、富士山の噴火です」
木村名誉教授が着目するのは、「水噴火」という噴火の前兆現象。
「水噴火は溶岩が噴き出すかわりに、水やお湯が噴き出す現象です。噴火は地下にあるマグマがプレート活動によって押し上げられ、割れた地表で発生する。水噴火はマグマではなく地下水なんですが、火山の状況としては、噴火とあまり変わりのない状態にあるんです。富士宮市周辺では2年以上にわたって数か月おきに水が湧いていますし、北部の富士五湖も水位が突然高くなっています」
噴火の予兆は河口湖の湖底から立ち上る天然ガス。
「マグマから直接噴出している火山性のガスではないので、噴火の前兆現象と捉えない人もいますが、1年ほど前から極端に増えています。また、富士山の東斜面にある自衛隊の演習地に数か所大きな穴が空き、そこから摂氏40、50度の噴気が出ています。水噴火も含め、これらが同時期に起こるのは噴火の予兆以外に考えにくいでしょう。これらの状況を考えると、向こう3年以内に噴火が起きてしまう可能性はかなり高いと思われます」
噴火により、東京でも、2~10cmほどの火山灰が降り積もる。
溶岩や火山灰などによって通行不能になる道路は1万4600km、運行不能になる飛行機は1日あたり515便、漏電による停電は108万世帯にも及ぶ。
※女性セブン2012年5月31日号