開会式退場は「がれきバッジ」のせい!
2012年8月8日 Excite News
退場はやはり「がれきバッジ」が原因
ロンドンオリンピック開会式で日本人選手団が退場をさせられた。
オリンピック選手とがれき処理
問題のバッジは環境省の肝いりで「日本の力をひとつにプロジェクト」が日本オリンピック委員会(JOC)と協力のもと制作したものだ。
原材料には宮城県南三陸町に流れ着いた流木を使い、デザインには世界的なファッションデザイナーであるコシノジュンコ氏を起用。津波で大きな被害を受けた南三陸町、石巻市の子どもたちがメッセージを書き込んで、お守りとして制作した。
この計画の目的は、校庭や運動競技場などががれきの仮置き場となっているため、子どもたちのスポーツ環境が復興していないことをアピールすることだという。がれきとオリンピックを結びつける理屈の強引さは、ひどく子どもじみている。
バッジは7月21日の「オリンピック競技大会日本選手代表選手団壮行会」にて、子どもたちの代表からオリンピックに出場する選手たちに渡された。
国内で賛否が分かれる問題を国際舞台に持ち出す手法について、細野環境相に非難が集中している。
謎の「退場」はバッジのせい
開会式にて、日本選手団が退場させられた原因がこのバッジ。英BBCがバッジについて言及したため、放射性物質による汚染の可能性が懸念された。
開会式には、世界的なアスリートたちの他、英国王室のメンバーも参列。
そんな席に「放射性物質」を置くわけにはいかない。
政治的主張が嫌われた?
放射能説以外では、政治的なアピールをおこなうためにバッジをつけたことが、「オリンピックの理念に反する」と判断されたのでは、という声もある。
有名デザイナーを起用したバッジの制作に、どれほどの税金がつぎ込まれたのかは不明だが、そのおかげでオリンピック選手たちが晴れ舞台から退場させられたのだとしたら、これほど罪深いことはない。