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毒物列島
      <福島第1原発>
 茨城の指定廃棄物処分場は高萩市
   2012年9月27日 毎日新聞

福島第1原発事故の影響による放射性物質が含まれる「指定廃棄物」(1キロ当たり8000ベクレル超)について、環境省が26日、茨城県の最終処分場を高萩市に建設することを決めた。

候補地となった矢板市への事前説明がなかったことに地元が反発し、混乱。
このため今回は提示に先立ち、26日に環境省と茨城県の担当者が高萩市を訪れて概要を説明。
【酒井雅浩】

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   2012年9月26日 SPA

「福島からの放射能汚染土の最終処分場が、鹿児島県の南大隅町!」というニュースが8月23日の夕方、突然報道された。
その2日後、25日に南大隅町役場にて「南おおすみの自然を守る会:以下、守る会」による反対集会が開催された。しかしこのような「核のゴミ」は原発事故以前からも全国に拡散していた。
各地で「核のゴミ」によって引き起こされている問題。

◆チタン鉱石から抽出野積みの「フェロシルト」

’05年11月。愛知県瀬戸市下半田川町の住民は驚いた。
雨のあと、川が突然真っ赤に流れ出したからだ。「犯人」は、源流が流れる谷間を埋め尽くした「フェロシルト」という赤茶けた汚泥状の物体だ。
作ったのは、酸化チタンメーカーの石原産業(大阪)。

 酸化チタンは、冷蔵庫や洗濯機などの「白物」に欠かせない顔料の原料。
チタン鉱石から硫酸を使いチタンを抽出すると、最終処分場行きの膨大な産廃が排出される。
石原産業はこれを化学処理し、造成工事の路盤材などに利用する「リサイクル商品」として’02年から「フェロシルト」との名称で愛知県や岐阜県、三重県などの東海地方で販売を始めていた。

 ところが、その販売の実態は、「保管」と称しての不法投棄そのもの。
東海各県の谷にフェロシルトの山が野積み。

 チタン鉱石にはもともと、ウランやトリウムなどの放射性物質が含まれている。そこで、市民団体が調査してみると、フェロシルトにもそれらの含有が明らかになった。しかし、石原産業も行政も「放射線値は国の基準以内」として根本的対処をしなかった。

 この見解に異を唱えたのが、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏。
小出氏は、愛知県のフェロシルトが積まれた現場から下半田川町までの川を2~3km歩き、調査した10か所すべてで川砂からトリウムを検出。

「トリウムの半減期は140億年、汚染は永遠にその土地に留まる」

 事態が急転したのは’06年6月。野積みされたフェロシルトから、環境基準の15倍もの六価クロムが検出されるに至り、ようやく行政も腰を上げ、石原産業は72万tの全量撤去に追い込まれた。

 小出氏はこう語る。

「本来、産廃処分場に行かねばならないチタン鉱石の膨大なクズの始末に困った企業が、『リサイクル商品』として売ることで産廃に対する管理の手抜きをした。始末できない廃物、放射性物質が生じる行為自体をやめるべき」

― 全国に拡散する行き場のない「核のゴミ」【2】 ―
by fighter_eiji | 2012-09-27 10:10 | Children’s Times
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