福島原発事故に伴う中間貯蔵施設建設をめぐり、「最後は金目でしょ」と発言した石原伸晃環境相に、新たな疑惑。民主党の後藤祐一衆院議員は20日、野党7党が提出した石原に対する不信任決議案の討論が行われた衆院本会議で、「公務中のスキューバダイビング」と「大臣室での飲酒」を指摘。
後藤氏は、「石原大臣は南の島が好きなようで、この1年で3度も出張している」と指摘。昨年6月末、沖縄県慶良間諸島の座間味島を視察で訪れた際、「沖縄県警機動隊の潜水員4人に囲まれ、ダイビングをしていた」との証言があると紹介。公務中のダイビングだと批判した。また「大臣室で、昼間から酒を飲んでいるといううわさもある」とも述べ、「問題行動は枚挙にいとまがない」と批判。
後藤氏は20日の衆院環境委員会で疑惑を質問する予定だったが、与党が質疑に応じず、本会議でただした。石原氏は、ダイビングについて「サンゴ礁がどの程度回復しているか。以前潜った場所なので確かめたかった」と主張。職務上必要だったとの認識を示した。
不信任決議案は与党の反対多数で否決され、石原氏は閣僚席の机に頭をすりつけるようにお辞儀をした。ただ、福島県出身の自民党の吉野正芳衆院議員は、採決を棄権。「これが私の精いっぱいの抗議だ」と、石原氏への不快感を隠さなかった。問責決議案も参院本会議で否決。
[6/21/2014 Mainichi]