質素でもそれはそれは幸せに暮らす人たちがいました。
必要なだけの木の実を食べて、それらをよけいにとって売ったりはしません。
子供たちは草原を走って遊び、歌を歌い、ダンスをして。
自然と暮らす完全なハーモニーがありました。
ある日、大地が揺れ、馬に乗った人間の大群が。ラッパの音が。銃声が。
サーベルがすべてを切り裂いた。
すべての人が、赤ちゃんも、女性もみんな殺されました。
生き残った数人の人は鎖でつながれ、死ぬまで自由になることはなかった。
生活を破壊された人達は「野蛮なインディアンども」と呼ばれ、
彼らに二度と自由が戻ることはなかった。