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完璧までの数多くの落下
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モントリオール・オリンピックでは誰も見たことのない新しい技を。
未知の技を練習するのは命がけ。落ちたら終わり。
「でもコーチのべラがいるから大丈夫」
「彼は絶対に私を受け止めてくれるから。絶対の信頼があるから」

新技のアイデアは?

「コーチと私の想像力がすべて」
「人にできないと言われると、私はやるの」
「何回、バーに足をぶつけ、何回落下したか分からない」
「失敗すればするほど、絶対にやってやると思った」
「何がなんでも常識をうち破るんだ」

新しい技が生まれるのに1年かかった。
華やかなオリンピックの開会式は出なかった。
試合と演技に集中するため。

「完璧」ということはないと言われるが、それを実現したのがナディア・コマネチ。なんとひとつの大会で7回の「10点満点」を獲得。
10点をつけたこともないし、つけるつもりもない審判団が、そうせざるを得なかった。
当時の電光掲示板は3ケタしかなかったから、「10.00」と表示できず「1.00」と表示。常識は打ち破られた、14才の少女の努力によって。
世界は初めて「完璧 / Perfection」を見た。それは不可能ではない。信頼と工夫と勇気と努力があれば。
それは大人ではなく、自分を信じる子供によって実現された。

現在のコマネチは言う:
「あの時、練習したすべてを試合で出せたことが一番嬉しかった。私は採点を見ないし、金メダルをもらったことよりも、すべてを出せたことが嬉しかったの」

** 「自由」と「創造性」を奪うルーマニアの独裁政権からアメリカへ亡命したコマネチは子供たちに体操教室を開いている。自分に打ち克つ人に終わりはない。


○○● 読者のコメント ○○●

今の子供たちは、コマネチさんのこと知ってるのかな?
知ってるとしても、たけしが首をヒックヒックしながらやってるギャグしか知らないのかな?
それの知らないのかな?
娘に聞いてみよう。

●○● 読者のコメント ●○●

コマネチ、あの時のオリンピック見てました。人間技とは思えなかった事を覚えてる、やっぱり凄い人でした。私も、自分に厳しくしなきゃ。
by fighter_eiji | 2007-11-04 11:45
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