オリンピックだったか、陸上選手権だったか、女子200メートル走のイラン代表は14才。5年ほど前のこと。
身長は各国選手の2/3ほど。
他の選手は宇宙人のような近代的スポーツウェアーにハイテクシューズ。イランの彼女は中学校の体育の服装に普通の運動靴。
ヨーイドン!
スタート直後に5メートルは遅れた。ゴールでは他の選手から20メートル位離された。
男女の社会的格差が大きいイランで女性が陸上競技をやってるだけで珍しい。そこから特にコーチもなく、誰の支援もなく、自力だけで出てきた彼女。
ゴールイン後、大粒の涙をボロボロボロボロ流しながら彼女が言った「もっと練習して、きっと勝てるようにする」 競技場内を歩き続ける彼女。涙はまだボロボロボロボロ。
君はえらい。何位だろうが、ビリだろうが、タイムがどうだろうが関係ない。
挑む人はえらい。あきらめない人はえらい。勇気をくれてありがとう。
あなたはオレの先生だよ。
金メダルのことばっかりしゃべるテレビはきらいです。メダルからほど遠い人達を私は応援します。