東京都中央区。交通量の多い道路脇の歩道を自転車で走る男性がいた。
前方から横2列に歩く警官が近づいてきた。狭い歩道は片方は壁、もう一方はガードレール。
警官はもちろん自転車に気づいたが、避(よ)けはしない。
自転車の人は仕方ないから壁にぶつかりながらすり抜けた。
悔しかったのだろう、通り抜けて5メートルほど行ったところでリンリンと自転車のベルを鳴らした。
「なんだ」とばかりに振り返った警官が「歩行者優先だろ!」と言い放ち、肩で風を切って歩き続けた。
無害で善良な市民には強気。中央区はじめ東京全域で禁止の歩きタバコの人にはまったく注意もできないのに。