「アクターズ・スタジオ」インタビューが時々、BS2チャンネルで流れる。
「ハリウッド映画なんか商業映画ばかりで・・」と思っているヨーロピアン、芸術にうるさいフランス人でさえ、俳優や監督の心に入っていく内容に魅かれている人気番組。
その秘密はインタビュアーのジェームス・リプトンにある。彼の人間的品格がゲストの本質を引き出す。
精神と知能が高いゲストの海のような深さを、インタビュアーがどこまで掘り下げられるかが勝負。
対照的に、日本のインタビュアーは潮干狩りの海ほどに浅い。
立派な人に聞く質問がくだらない。
最悪なのは人が亡くなったりした直後に傷ついた家族の家に土足で上がりこみ、カメラを向け、ライトを浴びせ、マイクをつきつけるマスコミの人権侵害行為。
いい番組は正しい人間から。良い社会は良い個人から。
川柳: 浅い海、どこまで行っても、変化なし