
何千人もの人が行き交う駅の階段で、ビルのトイレで、スーパーの倉庫で掃除をしている人に70歳代以上の人をよく見かける。
忙しい何万本もの足がまるで台風のように荒れ狂う駅のコンクリートの地面にしゃがみ、へばりついて真黒になったガムをコテでこすり取っている。
華やかに見える都会の中に人々の本当の暮らしが見える。
できればこのオジさん・おばさんが働かなくてすむ社会が一番いいとつくづく思う。だって、まちがいなく足が弱ってる。腰を痛めてる。歩くのもつらそう。
彼らを見ていると自分のしている出版とか文字を書くとかなんて仕事じゃないと思う。
福祉を政策として持つ国でこのおばさん、オジさんにしょっちゅう出会うのはおかしい。働かずとも支援を得るべき人たちが彼ら。そういうことができない国はほんとは国とは呼べない。
政治は何も知らない私ですが、そう思うんです。