
ほんとは何もしていないのに、上司がいるから、残業のふりして11時30分。「自分を守って」守り切る。
会議でも誰も何も言わない。議決しそうなことより本当はいいアイデアはあるけど「自分を守る」方が大事。真実よりも。
ほんとは面白くないけど、「自分を守りたい」から上司の低俗ジョークにガハガハ笑う、いつもの居酒屋。
奥さんは子供の世話を全部する。パパは朝のゴミ出し以外は全部しない。子育て?おれは忙しいからと「自分を守る」
社員寮だから上司のドアの前もゴミを掃いておこう。午後は会社の野球大会だし。本当はパチンコ行きたいんだけど「自分を守ろうっと」。パチンコはそのあとで。
単身赴任はいやだけど、他の仕事をする勇気はないから、子供のことは犠牲にして、「自分を守る」。それが「子供や家族のためだ」と言っておけばいい。
多くの外国人が言う「世界一カッコ悪いのはジャパニーズ・サラリーマン」
(もちろん、全員に会ったわけではないけど、そういう印象)
「守り切った」結果は葉っぱのなくなったお茶の缶。中が空っぽの人生。人間にもっとも大切な「愛」もない。
「誇り」を捨てた人間には「愛」が来るわけがない。
死ぬ時に思う「おれは何を守った?」