政治経済の先生は、シベリアの収容所に入れられた。
ロシア語が分かったから、看守の会話を聴いて 「すぐに逃げねば」 と思い脱獄。
原野を走り抜け、貨物列車に乗り込んだが、マイナス35度の中、素手でつかまった手すりに、自分の手が貼りついてしまい、とれなくなった。でも逃げねば!
手の皮がビリビリにはがれながらも、手すりから自分の手を取り返し、逃避行を続けた。
この先生は生徒達にコカコーラを作った人や、コルゲート社の社長が、大企業をゼロから築いた話をした。
それを聴いて、生徒達は夢を持った 「オレもできるかも」 と。
極限を生きた先生は知っている 「希望を持つことが一番」 だということを。