あー、満腹!
食べ終わって後ろにのけぞって、腹をかかえるパパ、正さん (38才) の茶碗にはご飯つぶがいっぱいついている。
やはり、ご飯つぶがいっぱいくっついた自分の茶碗と一緒に重ねて台所に運ぶお母さん (34才)。
生涯、自分で米を作って来た辰二郎おじいさん (71才) の茶碗には一粒 (ひとつぶ)もご飯は残っていない。おかずのお皿からは、1ミリ幅のネギも、小さなニラもきれいになくなっている。
床に落ちていた一粒のコメもおじいさんは拾って食べた。
ふたりの孫 (12才と7才) は、首を直角に曲げて、ひざの上に置いたゲームに夢中。