「なんとか生きてて」
みんなが手を合わせている。
凍りつくような寒さの海から捜索から帰った漁師仲間は、船長のジャンパーを発見し、
「ふざけてるよ!」
「最新鋭のもの装備して、ぶつかるなんて」
「なんて生意気なやつら!」
日本軍 (自衛隊) がまた、人を殺した。
千葉県勝浦で早朝の漁に出ていた親子を。
衝突当時、軍艦の甲板には最低10人の船員がいたのに衝突したという。
海で働く人たち
「なんたる、非常識。 想像できない事故」
「漁船は赤色灯をつけていたのに、自衛隊は見ていないといってる。デタラメだ!」
「自衛隊の対応の悪さにあきれている」
「なんで事故の連絡に2時間もかかるんだ!」
「自衛隊に文句言いたい」
もしも、あなたの乗った車が人にぶつかったら、車を降りて、相手の具合をみて、病院に送りますね。
軍艦から、人命救助に飛び込んだ兵隊は 「ひとりも」 いない。
何百人も乗っていて、訓練を重ねていて。
訓練の成果は、実際には使わない。
無実、無防備の人が死ぬことをなんとも思わない。
艦長は、一体何をやってた!
確かに、自分だけを守るから、「自衛隊」 って名前なんだろうけど。
犠牲者の妹さん 「なんとしても、命だけは返してもらう」

写真 (毎日新聞より): 手を合わせて吉清さん親子の生存を祈る地元の人たち=千葉県勝浦市の川津港で、2008年2月19日午前10時ごろ吉村建二撮影