ある市役所。
28才、男性の遠藤さんと、62才のイラン人、ハメドさんが、証明書の申請用紙に記入。
ふたりとも、青いボールペンで書いた。
担当者 「青色はだめです。黒で書いて下さい」
遠藤さんが抵抗した 「そんな、どこがいけないんですか?」
担当者は、引き下がって 「じゃあ、今回だけはいいです」
遠藤さんは、無事、証明書を受け取った。
ハメドさんに対しては、もう1回書かせた。
視力が弱く、日本語も慣れてないハメドおじさんには、それだけで30分以上かかる。
日本人の申請書はスムーズに流れ、数分で証明書が出たが、ハメドさんのはなぜか、なかなか進まない。
さらに約1時間経って、担当者が 「こちらでは、発行できません」
結局、ハメドさんは、その日の入国管理局での約束に遅れて、滞在ビザを取り消された。