
20代半ばから33才まで、「 世界チャンピオンをつくる 」 ということだけを目標に生きていた。
1993年11月18日、とうとう横田広明が、ウィルフレド・バスケスに挑戦する日が来た。
しかし、3階級制覇の王者の前に、横田は判定負け。
私の夢は、チャンピオンの強打によって打ち砕かれた。
でも、その頃、私にはとても嬉しいことがあった。
それは、ネルソン・マンデラが27年の牢獄生活から解放されたこと。
そして、その頃、マンデラさんが大統領になるだろうという期待でいっぱいだった。
翌年早々、マンデラ大統領が誕生した。
一番嬉しい日だ。
だから、私の夢が粉々に砕け散った1993年は 「 いい年 」 だった。
今年の7月、元ボクサーの闘士、マンデラさんは90才になる。