3才になった、ブンちゃんはローマへ行った。
パンテオン神殿に入っても、小さい子は足元ばかり見ている。
お母さんが言った 「 上を見てみて 」
ブンちゃんは、見上げて、「ウワ―!」 って声をあげた。
こんなに高い天井、見たことない!
お父さんが 「 横も見て 」
ブンちゃんは、今度は声も出ないほど驚いた。
声が出ない代わりに、おならが出ちゃった。
Poooohhhhhh
神殿におならが響き渡った。
そのくらい驚いた。
大きな文化を見たブンちゃんは、また大きくなって帰って来た。
イタリアの文化は、その大きさ、厚み、深みにおいて抜群。
オペラひとつをとっても、設定、ストーリー、登場人物、音楽、歌唱、美術、衣装、音響、照明、装置、すべてが本物中の本物。
こういう場所は、3才どころか、0才でも、身を置くべき。
人間がまだきれいなうちに、「 感じる 」 べきもの。
2度イタリアに行ったお父さんは思った 「 やっぱり、こういう所に住まないと 」
今、移住を考え中。