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負けたっていいじゃない
『 柔道・マスターズ選手権 』 でのこと。

ヨーロッパから来た選手は、畳のひかれた試合場の中央まで、介添人の補助を得てたどり着いた。
介添人が離れると、この65才位の選手は、足が一本。
片方の足は、腿 (もも) のつけ根からない。

相手の日本選手は、豪傑、負けず嫌いで知られる岩崎六段。
開始まもなく、畳に倒された岩崎六段は、押さえ込みを
決められて、一本負け。

岩崎選手を知る仲間は、彼が一生懸命のふりをして、
実は力を抜いて試合したことに気がついた。
「 どうして負けたの? 」 とたずねる仲間に、
「 負けたって、いいじゃない 」 と答えた豪傑六段の表情は
優しかった。
by fighter_eiji | 2008-05-02 21:05
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